COLUMN

ENGINEER

2024.08.09

生産管理で多品種製品をバーコード使用でかんたんに管理する機能

中小企業の製造業の現場では、複数のお得意様からの依頼に基づいて、様々な製品を並行して製造管理することが多々ありますが、多様な製品について間違いなく適切な工程で対応するには意外に時間がかかる業務です。

今回は、生産管理システムに設けたバーコードを使用して、デジタル技術で煩雑になりがちな多様な製品管理の手間を削除するとともに、手入力による入力間違いなどのヒューマンエラーを回避する方法を考えて行きます。

 

【目次】

1.中小企業の製造業でバーコード管理に向いている業務とは何か?

2.製造業でバーコード管理を導入する際によくある課題と解決方法

3.まとめ

 

1.中小企業の製造業でバーコード管理に向いている業務とは何か?

 

正直なところ、バーコードを用いた対策自体は目新しい機能ではなく、今までも社内会議等の改善案の中で提案をされてきたこともあるのではないでしょうか?

実は、弊社の製造業のお客様でも、以前はバーコードの利用を考えたものの、どう対処して良いか分からず、諦めて従来通りの工程管理や製品管理に甘んじている企業様が幾つも存在しました。このような場合には、必ず導入を断念した原因がありますので、先ずはそこを明らかにして対策を検討していくことで、バーコードの導入を実現することができるようになるはずです。

例えば、在庫管理や検品作業、資産管理などはバーコードによる管理が特に有効で、日々、状況が変化する中で部品や製品のバーコードをスキャンすることで、モノの動きを可視化することができます。また、検品作業でもバーコードを読み取ってデータを生産管理システムに登録することで、手動によるシステム入力の手間を省き、作業時間とそれにかかるコストを削減します。

 

2.製造業でバーコード管理を導入する際によくある課題と解決方法

 

バーコード管理を導入する場合に、バーコードが正確に読み取れない場合や、バーコードの貼り付けや読み取りに時間がかかると言うことが発生する場合がありますが、幾つかの場合は、対処できることがあります。例えば、バーコードを正確に読み取れない原因として考えられるものは、読み取るバーコードに汚れが付いてしまった、印字が不具合、直射日光が当たっているなどの事象ですが、汚れや印字の不具合については、バーコードラベルを再発行や、発行時の印字品質のチェックを行うことで防止できます。また、直射日光のために読み取れない場合は、日よけを設置したり、屋内に移動したりすることで回避をいたします。

さらに、バーコードで一点ずつ読み取りをするため対象商品が多い時には手間や時間がかかるとかんじることがありますが、場合によってはRFID(ICタグ)の部分導入と言う選択で複数の同時に読み取ったり、離れた場所からスキャンしたりすることで読み取りの時間を大幅に短縮できます。

 

3.まとめ

 

バーコードを使用しての製品管理は、読み取り機で簡単に情報を読み取って管理できると言う手軽さで現場での作業効率を向上させ、ヒューマンエラーの回避にも効果が期待できます。さらに、既存の生産管理システムや在庫管理システムなどと連携をさせれば、社内の製品情報を一元化できます。製品の管理に困っているならば、バーコードの導入を検討してください。

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