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2024.08.09

システム開発会社がすすめる製造業の外注利用における外注管理システム構築

製造業における外注管理は、業務を外注することでおこり得るトラブルを防ぐのと同時に、担当者の負荷を軽減し、受発注業務の効率化を図るために必要です。発注から納品、請求まで一連の作業をシステム開発でカバーできれば、ヒューマンエラーも減らすことができます。

そこで今回は、製造業が外注を利用する目的、煩雑な外注管理によって生じる問題点、そして外注管理構築の注意点をシステム会社の目線から解説します。ぜひ参考にしてください。

 

【目次】

1.製造業が外注を利用する主な目的とシステム構築が必要な理由とは

2.製造業における外注管理をおこなう上でのポイントとシステム構築のメリット

3.まとめ

 

1.製造業が外注を利用する主な目的とシステム構築が必要な理由について

製造業が外注を利用する目的は、まず、第一に生産コストを抑制することが挙げられます。社内コストより外注コストが安くすむ場合は、外注を行うことで一部の業務にかかる費用を削減することができます。例えば、タスクオーバーが発生した場合、自社で残業をするより外注することで生産コストを抑えられます。

次に自社にない能力や設備を利用するためという点もあります。高い技術力を持った人材を確保する考えもありますが、近年は労働人口が不足し、思うように技術力を高められないこともあります。

さらに新規の設備投資に多大な費用がかかることも考えられます。このようなとき、外注は自社にない技術力や設備を得て製品の品質を確保することが可能です。

また、需要変動に対応できるようにするためという点も目的のひとつです。閑散期に余分な設備や人材を抱えず、繁忙期に外注を利用すれば効率良く業務を進められます。こうした外注利用をスムーズに遂行するため、外注管理システムの構築が必要です。

 

2.製造業における外注管理をおこなう上でのポイントとシステム構築のメリット

外注において、外部企業に業務を発注する際は、外注管理システムを構築することがおすすめです。外注管理システムには発注先と単価の基本データを登録しておくことができるため、発注内容が明確になればデータをもとに、どこへいくらで発注するかをデジタルな視点で決定することができます。これにより、技術や単価のミスマッチを防ぎ、適切な外注管理が行えます。

また、外注管理では納品物が品質基準に適合しているかどうかを確認する受入検査と、納品物が発注内容通りであるか確認する検収管理が必須です。

さらに、外注管理は外注先に業務を発注すれば終わりではなく、その後の納期管理が重要です。外注先の進捗状況をこまめに確認することで、納期遅れを未然に防ぐことができます。

また、定期的にこまめに連絡を取り合う事によって、生産計画の変更にも柔軟に対応ができるようになります。これらの対応をアナログ方式でおこなうことは、管理業務として多くの時間が必要で担当者の負担になります。外注管理システムの構築は担当者の負荷を軽減すると同時に外注管理の一連の作業をデータで管理することで、ヒューマンエラーを削減し、製造業務を効率化するメリットが期待できます。

 

3.まとめ

製造業において外注をおこなうことは、生産コストを抑えられ、また、自社にない設備を利用することができるなど、さまざまなメリットがあります。繁忙期のタスクオーバーにも対応することが可能で、社員の負荷も軽減できます。

しかし、しっかりとした外注管理をおこなわなければ、多くのトラブルも発生してしまいます。外注管理におけるトラブルを解決するためには、アナログなアプローチでは限界があり、デジタル領域での外注に関する一連の流れのシステム構築が欠かせません。外注管理のためのシステム開発により、外注担当者のみならず、製造部門や検査部門で情報共有ができ、管理者は一連の情報の把握が容易になります。

自社の外注工程に合わせ、使いやすい外注管理システム構築ができれば、効率化や利益の向上が見込めます。自社に適した外注管理システムの構築を検討してはいかがでしょうか。

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